2013/1/1
『3055』のレビュアー、taguchimaruさんに触発されて、村上春樹「風の歌を聴け」も読んでみる事にする。22才の時以来だ。
村上春樹を読んだきっかけは、Tちゃんが薦めてくれたから。Tちゃんはずいぶん昔に国分寺に住んでいた。 当時、彼は近所のジャズ喫茶に通っていたのだけど、店主が信じられないくらい無愛想だったとのこと。その笑わない主こそが、作家になる以前の村上春樹だった。そんなエピソードを聞かされながら、何冊も村上春樹を読んだ。気難しくて、我が儘な私が、少しだけほどけてゆく大切な時間。あの時も強く感じた。笑いたくないのに笑う自分。喋りたくないのに喋る自分。
「風の歌を聴け」を読むと、そういう私に気づく。今もまた。