2013/1/9
先週末、懐かしい友達に会った。なんと23年ぶり。私が所属していた放送作家の事務所の後輩だ。
学校を卒業したてだった彼女は、素直で、正直で、一所懸命で、だけども彼女なりに精一杯背伸びしていたようである。10才くらい年下だと思っていたけれど、実際はたったの4才違いでした。私の方こそ背伸びし過ぎだったね。
当時私が恋愛問題で悩んでて、朝5時に半べそで彼女に電話してきただとか、西新宿の浄水場跡の夕焼けを彼女に見せたくて、わざわざ連れてったとか、「ここ美味しいんだよ!」と事務所がある赤坂の地で、お客がオッサンばかりの定食屋に連れていったとか。数々の恥ずかしいエピソードが明かされる夜でした。不思議な事に、彼女は私のエピソードをよーく覚えてる。で、私の方は自分の事より彼女のエピソードばかり覚えてる。甲州街道横の薄暗い雑居ビルのマンション。友達と二人で住んでた彼女の部屋。バービーボーイズを聴かせてくれて、初めて聴いた私が感激したら、カセットテープにダビングしてくれたっけな。黒い服を何枚も重ねて、裾を踏みそうなくらいズルズルさせて、長いソバージュで幼い顔を覆って、大きな鞄を片方に背負って、そういう可愛いひとでした。あの頃の私たち、どこに向かっていたんだろうなぁ。有名になること?ドラマチックな恋をすること?それとも、案外ふつーの結婚だったろうか。
思い出話をグダグダしていると「森下さんは熱いひとなんです!」酔った彼女がきっぱり言った。そうか、私、熱いひとだったんだ。というか、すごく暑苦しい奴だったわー。あぁ、そうだった!
さとみ、思い出させてくれてありがとう。あの頃の貴女と私を届けてくれてありがとう。再び、こうして並んで歩けることを、本当に本当にしあわせに思うよーーー!!