2016/2/6
生まれて初めてチョコレートをあげたのは中学1年の時でした。2年の陸上部の人に片想いをしていたのですが(朝礼で見かけてからずっと想い続けて)、チョコレートと小さなタオルにウッドストックがスヌーピーの小屋でお昼寝してるところを刺繍してプレゼントしたのです。
校舎と体育館の間のすのこからちょっと下がった辺りが、部活終わりの陸上部の溜まり場でした。2月は陽の落ちるのが早いので、渡そうと待ち構えてた時はもう顔もよくわからないくらい暗かったのです。私と同じ美術部のあーちゃんに途中まで付いて来てもらって「どうぞ!」と渡したのですが、その先輩はビックリしたように「どうも、ありがとう」と言ってくれました。けれど、その先輩とはその後一回も口をきいたことはなく、1年後には私たちの学年で一番綺麗な女の子と両想いになりました。それを耳にした時は、学校の廊下であーちゃんと抱き合って泣きました。
その後、二人が一つの長~い手編みマフラーを巻いてるところを道で見かけて「ぎゃー!」と思ったものです。