2017/2/3
先日、心の景色の傷が無くなったと書いたのですが、本当に減ってしまったようです。苦い思いやモヤモヤした思いがない分、昭和って面白い時代だったなあと、良いところを思い出せるようになりました。大阪万博のことや、東海道新幹線のことや、テレビ番組のことや。
テレビといえば、ユリ・ゲラーという超能力者が日本のテレビに突如現れて、当時ずいぶん話題になりました。ある晩の生放送で、ユリ・ゲラーがスプーンを曲げたり、スタジオ観覧している一般人の腕時計の針を止めたり遅らせたり(進ませたり?)したのですが、その腕時計を貸したのが、同じ小学校の隣のクラスの村松君のお父さんだったのです。たしか親子で観覧しに行って、一番前に座っていたのでユリ・ゲラーに腕時計を貸すことになったと覚えています。
私(私達)は、ユリ・ゲラーが超能力を見せた驚きよりも、村松君のお父さんが腕時計を差し出してるところを見た方がよほど奇跡的で、「あっ!!!」って感じだったのです。翌日の小学校は騒然で、村松君はユリ・ゲラーよりも『時の人』でした。
そんなことを思い出しました。