2015/9/23
今朝、すごく懐かしい方から電話が来たのです。私の22~25才を知ってる人。同じ事務所で一年先輩だった○ちゃんです。「ずっとブログ読んでたよ。こんなこと思ってんだなあとか、こんなことあったんだ~とか思いながら。いつ連絡したらいいか考えてたんだけど、今だと思ったので」「え?今?今なの?」と、思わず笑ってしまいました。なんか今らしいです。◯ちゃんとはたくさんの思い出があります。と言っても何しろ当時は、世間のことも大嫌いだったし、生意気この上なかったし、ろくなエピソードはありませんが。そうしたら、こんな話を教えてくれました。
「ほら、新宿の思い出横丁で二人で飲んでた時、隣のおじさんに『綺麗だ綺麗だ、こんなに綺麗な人たちがいるんだなー』って何度も言われたじゃん」「覚えてないなあ」「なんでこんなにやたら綺麗って言うんだろう?へんだよなあって思ってたら、そのおじさん、私たちを男だと思ってたって言う」「あっ、あったあった!!!」私も◯ちゃんもベリーショートで、大したお化粧もしてないし、あんな横丁で女の子が飲むのは当時は珍しかったので、きっとオンナノコの男の子だと思ったのでしょう。「それにしても、スカート履いてたのにね」と、◯ちゃんは面白そうに話してくれました。私は◯ちゃんに連れてかれた池袋の定食屋さんのことを度々思い出します。ボロいのにとても混んでいて、皆、いろんな定食を食べているのです。あれって大戸屋の一号店なんだと気づいてからは、大戸屋に入るたびに◯ちゃんを思い出していました。今朝話したら覚えてませんでしたが。
◯ちゃんは、大きな番組に幾つも携わっていました。○○ワールドのネタ出しもしていたし、ラジオもあちこちやっていました。テレビ朝日が以前の場所にあった頃に、◯ちゃんが携わってる番組の収録を観に行ったことがありました。山城新伍さんが司会をなさっていたのですが、観に行ったらいきなり、テレビ局の薄暗く細い廊下の突き当たりで、山城さんが椅子にゆったりと座っていらっしゃいました。たくさんのお付きの人たちが取り囲んでいて、そこだけがとても静かな空間で、まるで映画の撮影の合間のようでした。テレビの仕事をしていても、やはり映画スターなのだなあと感じた印象的な風景でした。
あの頃に持っていて、今は失ってしまったものはなんだろう?と考えたのですけど、失ったものなど無いかも知れません。考えていることも感じていることも大して変わらず、保守的にもならず(なれず)生意気さも変わらず。少しはずるくなったのかな?いや案外今の方が無防備かも知れません。私は本当に止まったままです。と言うよりも、飛び石で先に移ると過去の石を完全に捨ててしまうので、いつまでたっても「今」しかないのかも知れません。ただし身体の若さだけはどうしようも無いです。これだけは見事に時間軸があります。時々自分の年をすっかり忘れてしまって、あれ?今何才だっけ?と本気で思うことがあるんですけれど、ちゃんと思い出しては「まじか!」って思います。
本当に大変なことになっちゃいました。