素敵な集まりに参加してきました。“若柳宮音筆の会”による第3講「テープ起こしはできない」という、編集者やライター、ジャーナリストの方がたくさんいらっしゃるお勉強会(サロン)です。この会は毎回大人気ですぐに完売しちゃうそうなのですが、幸いチケットが取れたのです。わーい。
ご存知の方が多いとは思いますが、若柳宮って?とか第3講??と不思議に思う方は、ぜひリンク先をご覧くださいませ。また若林恵さんの著作本『さよなら未来』がつい先日刊行されましたので、ぜひぜひお買い上げのうえお読みください。またはお近くの図書館でリクエストなさってくださいね。私もまだ少ししか読めていないのですが、すごーーーく良いです。素敵です。
さて、そもそも何で編集者でもライターでもない私がこのイベントに参加したか?を書きますと、昔昔私が若かりし頃、人生でたった一度だけインタビュー+テープ起こし=記事にするという仕事をしたのです。それがあまりにツラくって、例によって記憶を封印しちゃったのですが(しかも紙面も捨ててしまった)、ここに来て、個人的な理由で去年からインタビュー+テープ起こしの作業をすることになりまして、再びツライよーーーとギブアップしてたので思わず飛びついた訳なのです。
その一度きりのお仕事とは、渋谷や新宿や六本木の路上で若者に配りまくるフリーペーパーの記事をつくるものでした。スポンサーは超有名な某財団で、東銀座にある小さな編集プロダクションが請け負ったのですが、そのプロダクションの方と私の事務所の社長が仲良しだったことから、私たち若手の放送作家たちに回ってきたのです。「予算は結構あるから、好きなようにつくって。会いたい人に話を聞いてきて記事にして」というようなアバウトな発注だったように記憶しています。でももしかしたら私だけがそう捉えていたのかもしれません。
ウチの事務所の4人で会いたい人をピックアップして振り分けたのですが、私の担当は、ピーター・バラカンさん、カメラマンの井出情児さん、ビクター洋楽部のTさん、ゲームプログラマー「森田将棋」の森田和郎さんというそうそうたる顔ぶれだったのです。どの方も非常にフレンドリーで私のアホな質問にも真摯にお答えくださりお話してくださったのですが、反対に、私はただ感心するだけでどんなに面白い内容でもそこから広げることが出来ずに自分の引き出しの無さをいやというほど感じました。
以来、インタビューやテープ起こしは数十年間トラウマとなっていたのですが、今日のお話の中では、そんなパンドラの箱の中の自分を振り返りつつ心に響いた言葉が幾つもありました。
この記事は、これからもちょっとずつ書き直したりリンクを貼ってゆきます。