昨日は、ダリ展をまたまた見に行ってしまいました。なにもつかめないとは思いつつ、どうしてももう一度見ておきたかったのです。なにがそれほど揺さぶられるのかということも含めて、私の中の何かを発見したかったのかも知れません。
もう一度会えたダリの絵の中で、最も心惹かれたものは、狂おしい程の赤い色と愛らしい毛のフワフワと星の瞬く漆黒の夜空で彩られた一枚でした。見終わって帰りに地下鉄の通路を歩きましたらその絵のポスターが貼ってあって「なんだ、これじゃん!」てなったのですが、あれ、これカラバッジョの時も同じだったなあと気づきました。あまり知らないというのもなかなか良いものですね。先入観なく楽しめることが出来ました。
ダリのどこにそれほど惹かれるのかは、相変わらずちゃんとはわからなかったのですが、ググると山程出てくるちょっとアレなエピソードとは別に、ひたすら芸術に向き合い、描き続け、求め続け、亡くなる寸前の80代まで筆をとり続けるその生き方のように思います。私の中ではクロウリーとも重なっていて、クロウリーおじいちゃん(愛する気持ちを込めて、時々そう呼んでいます)も、ちょっとアレなエピソードが満載なのですが、一生涯を通じて何かを求め続けています。その、求め続け探し続けたものをなんと名付けるのかは各々違っていますが、ダリもクロウリーもとても似ているように感じました。美術館を出る頃には、もっとタロットに真剣に向き合わなければいけないという気持ちが湧いてきて、打ちひしがれると共に、前へ進もうとも思いました。
12/12が最終日なので、もう一度会いに行きたいです。