インターネットラジオを聞いていたら、懐かしい土地の名前が出てきて昔からぼんやり感じていたこともテーマになっていて面白いなあと思い、聞きながらこれを綴っています。
私は二十歳の頃なぜか西武多摩川線によく乗っていました。それは当時の知人が多摩墓地前に住んでいたというのもありますが、あの辺りが持つ独特の雰囲気が好きだったのです。その雰囲気とは、何処にも抜けられないような暗さというか、或いはいつまでもこもっていられる(胎児のような)ぬるさとか。それはもしかしたら、異世感なのかもしれません。
あの頃、いつ行っても霧がかかっている場所があったり、また不思議な伝説のような話も幾つか聞いたことがあり、そのような土地なのかなあと思っていました。吉祥寺でさえその頃はまだとても暗く、歩いている人も少なく、ネオン街は映画の『千と千尋の神隠し』の湯屋のような雰囲気がありました。
なんて書いていて、さっぱり表現できなかったのですが、きっとこの話は住人同士でウンウンとうなづき合うものなのかもしれません。笑