先日、新橋の鑑定の帰りにバスを使いました。新橋から天現寺橋経由で渋谷駅まで。都心の道をのんびり通るのは楽しかったです。車窓から眺めた景色は、どこもかしこも隙間なくびっしりと小さなお店で溢れていて、東京ってこんなに暗闇が少なかったけ?と驚きました。
私の若い頃は六本木でさえちょっと奥に入ると真っ暗で、民家しか並んでないような道もたくさんありました。私が恋していた人は西麻布の古〜いオンボロアパートに住んでいて(だけど、そこが大好きだったのです)、小さなバイクの後ろに乗っけてもらって恵比寿までラーメンを食べに行ったりしました。ラーメン屋さんの前は砂利道で、夜更け頃は空気がシーンとしているのです。
仕事柄、図書館を利用することが多かったのですが、向かう途中で有栖川宮記念公園をよく横切りました。と言っても私は公園に行くと駅前で買ったパンをかじってぶらぶらして、そのまま直帰していました。今だったら携帯であっという間に居場所を突き止められちゃうのに、当時は電話ボックスさえ見つけなきゃなんとでも言い訳できたのです。こうして書いてみると本当に私はなまけものでした。デスクの女の子たち、今更ですがごめんなさい。
そんなことを思い出しました。