いままでも何度かネット上で書きかけたことがあったのですが、不快な感情を示してくる方の反応に怖れをなし、削除していました。やはり表に出すべきではないのだとあきらめ、かさぶたになりつつあるこの記憶を相手に、もがいていました。けれども今回はまっすぐに投げかけてみようと思いました。
今の時代は、私が小学生の頃よりさらに複雑です。あの頃だって歪んではいたのですが(人間はいつだって同じものを抱えているので)今のように気軽に扱われてはいませんでした。昨今では商業としてそういった性を扱うものも多いです。過剰に性的に刺激する産業。アイドルも低年齢化していて、疑似恋愛のようになっています。漫画もアニメも当たり前のように子どものような女の子(男の子)が性の対象とされて描かれています。私の人生はこのことから離れられない人生でした。女性性はひどく歪み、全て汚いものに見えて、汚く見える自分のこともいやでした。
性的に奔放になれたらいやな記憶から解放されると思いたち、やけになり、わざと自分を傷つけるような人を選んではさらに傷つき、やがて私のセクシャリティはズタズタになってゆきました。他人も私を傷つけたし、自分自身でも傷つけたのです。
実感を持って言えることがあります。どうしてそんな歪んだ性に興味を持ってしまうのか?それを良しとしてしまうのか?思い当たる方はこの機会に考えてみて欲しいのです。これは責めているのではありません。
《ロリコン》なんて安易な言葉に惑わされずに、そういうことを利用してお金が発生することに巻き込まれずに、あらためてきちんと考えてもらえたらなあと思います。そんな歪んだ意識から脱しない限りは、本当の創造力は生まれないと思うからです。
私は長い間、自分の女性性を強く否定してきて、そういう自分のままで恋愛や結婚をしてきましたが、本当は、乗り超えた上で誰かと関係をつくらなければならなかったのです。若い頃に戻ることは出来ません。今の私はとても穏やかで健やかですが、これから先、誰かと出会うことも恋をすることもないだろうと思います。それはとても悲しいことです。私の女性としての人生は、深く傷を負い、傷と向き合い、闘い切ったところで終わりました。けれども私は幸せです。なぜなら出口を見つけて、長い長い暗闇からようやく抜け出すことが出来たからです。
私や私たちのような苦しい思いをする女の子が、世界中で一人でも増えないことを願って、過去(2015/10/12)の文章に加筆して、ここにまとめました。