2013/1/30
夜に突然おだか君からの電話。おだか君は若い頃の同僚だ。当時彼はADさんで、私は駆け出しの放送作家。テレビ東京の早朝帯の生番組を一緒にやっていて、しょっちゅう原稿が遅れて朝にスタジオに駆けつける私を、ニコニコ笑いながら東京タワーの下で待っていてくれた人だ。
どんなにショボイ番組にぶち当たっても「がんばろ!がんばろ!」と励まし合っていた。いい番組をつくるためには、視聴率が悪かろうと予算が少なかろうとくせのある人と出会ったとしても腐らず前向きに臨むこと。彼と私の意見は一致していて、ほんとに楽しく仕事が出来た。そんな彼も今や社長さん。5~6年にいっぺんの間隔で電話が来るけれど、今度の用事はなんじゃらほい。
「あのー、ボク、ひさびさに番組やりましたんで見て下さい」「うわー、やったの?いつ?」「これから(放送)です」「えっ、これから?」「総合の、ブラタモリです」「ウラタモリね」「裏じゃないです。ブラですよー」「ブラね、はいはい」
という訳で、無事に見ることが出来た。
ロケ地は二子玉川で、玉電や、昔の玉川高島屋や、多摩川土手。玉電は、婚約時代の父と母が利用していたので、いっそう感慨深かった。丁寧な取材、派手な演出のないのんびりとした空気。まるで多摩川そのもののような、ゆったりした時の流れを感じる番組だった。
おだか君。これからもずっと応援してるよ!