2016/4/6
私はいつも吉祥寺のヌイトからバスを使って自宅に帰るのですが、先日、バスの中で見かけたことを記します。
目の前に座っていたおばあちゃまが、隣の3歳ぐらいの子どもにずっと話しかけていました。おばあちゃまはだいぶお年を召していて、杖を持っていたのですが、とてもお洒落な人。小さな子どもは、キラキラした大きなお目々でまつ毛が長くて女の子みたいだけれど、ブルーの長靴を履いていたので男の子とわかりました。
「イケメンさんやねえ」とおばあちゃまの声が聞こえたので、耳をすましていると、先日観たハッピーアワーの地名がいっぱい出てくるので、兵庫県の方なんだなとわかりました。なんらかのご都合でこちらに住んでいるようなのですが、すごく故郷を懐かしがっていました。〇〇が綺麗よとか、〇〇が美味しいよ、とか。そして「今頃だと、綺麗なお姉さんがいるよ。宝塚のお姉さん」細かい方言はわかりませんが、とても柔らかい言葉でした。
おばあちゃまのお話をこっそり聞いていたら、宝塚の新入学生が春の街を歩いている様子が、私の心の中にも広がりました。桜が咲いている街の中を、綺麗なお姉さんたちが弾んだように行き来しているのです。
とてもしあわせなひとときでした。