2009/10/7
私が二十歳の頃、いろいろと面倒を見て下さったお姉さんは、静岡県三島市のお寺の娘さんだった。彼女は、娘時代のいろんな話をよく聞かせてくれた。そのうちのひとつのお話。
彼女の実家のお寺では時々、剣道の練習が行われることがあったそうだ。彼女が思春期だった或る時、お寺に三島由紀夫がやってきた。
どういういきさつかは忘れたけれど、女学生だった彼女と三島由紀夫は、お堂で剣道の練習をすることになった。いざ始まり、向かい合った三島は股を開きしゃがんで構えたのだが、なんと、袴の下は何も身につけていなくて、彼女は一瞬丸見えになったものを目撃したそうだ。
うわあああーーーーっっっ!!!!!!!!
「後は頭の中が真っ白になっちゃって、何にも覚えてないよ」
「背の小さな男だったよ」と、お姉さんは、静かに淡々と話してくれた。
以来、私は、三島由紀夫と言えば「袴の下はすっぽんぽん♪」と連想してしまうのでした。