午前中にウトウトしていたら夢を見ました。めずらしく鮮明な夢で、若い頃の私と今の私が混じっていました。
ニューヨークの下町みたいな場所。半地下でジメジメしていて配管から水が漏れている。ゴミもめちゃくちゃ。住民は疲れた顔ばかり。
そこに素朴に建てられた建物の一角で、大勢の人に混じって展示をすることに。私はタロットの本を売ることになった。空いてる場所どこにでもブースを作っていいと言われたけれど、ほぼ埋まっている。周りの人たちはみな知り合い同士で私はポツン。だーれもいないから、1人でご飯を食べることにして、上の階に登る。しばらくしたら知らない1人の男の人が近づいてきて「どうして、誰も好きにならないの?」と聞いてくる。黙っていると、その人は事務用の丸椅子を改良したバイクに私を乗せて公道を走る。そこはなぜか寂れた港の道。「理由を聞かせてくれるまで、あきらめない」という。仕方がないので「私は誰のことも好きにはなれないし、私のことを好きになってくれても、誰のことも幸せに出来ないと思う」と話した。
やがて到着したところは、殺風景なコンクリの埠頭で、一角の細い階段に2人で腰掛ける。遠くに夜景の氷川丸が見えた。
「ああ、懐かしい。私、氷川丸が好きなの。私、父も母も港町育ちだから、私も港町で育っているから、海が好きなの」と、話したところで目が覚めました。
2017年・早春