2016年・暮れ
昨夜のタロット王国忘年会で、テーブルの端から一人ずつ好きなタイプの有名人を発表することになったのですが、誰も思いつかず本当に困りました。パッと思いついたのが、その前日に見たハリーポッターシリーズのスピンオフ版「ファンタスティック・ビースト」の主人公でした。見た目はあまり関係ないのですが、シャイな性格とストイックな部分がすごく素敵なのです。
呪文のように書き続けてきた「カップの2の物語」(たった一人の誰かを探すこと)は、そんな人どこにもいなかった!で完結しました。子どもの頃の私が聞いたらブーブー文句を言うかもしれませんが、そもそも、なぜ探し続けてきたかの方が重要なように思いました。
私の父は女性問題にこと欠かない人でした。女性と知り合うとすぐに恋愛になってしまい、そのたびに娘(私)の存在を世間から隠してしまうのです。私と何年会えなくとも、自分の暮らしが充実している限りは連絡を取って来ないという、父親としてはかなりダメな人でした。私はそのことに慣れ過ぎたのかも知れません。愛されないことが基本になっているので、欠けてしまった穴を埋めるなにかを探していたのだと思います。
父がもっとも頻繁に連絡を取ってきたのは、私の妹(血は繋がっていないのですが)にあたる人が反抗期になったらしく、父とうまくいってない時期でした。父は職場からたびたび電話をかけてきて「うちの娘が、、、」と相談してくるのです。
会ったことのない妹と父の関係について、私はアドバイスを続けました。電話をかけてくる方もかけてくる方ですが、相談に乗り続ける私の方もどうかしています。今となってはそう思うのですが、NOとは言えなかったのです。
私の次のステップは、それらを燃やし尽くすことかも知れません。大事な大事な宇宙でたった一人の私なのに、なぜ傷をつかせたまま放っておいたのだろうと思います。
2017年こそ、自分のことを大切にしてあげようと心に誓っています。