2021年はどんな年?
#15 Lucifer
かつて『光の天使』と呼ばれた美しいルシファーは、神に対立する天使の軍団を率いたことで、この地球上に追放されました。光で作られ、炎に囲まれたかのように見える彼の手には、燃える剣が握られています。
(レオン・サリラ 2012『The Holy Grail 講座』#15)
2020年の私たちは、心細く孤独な時間を過ごしてきました。が、最後には大いなる祝福の印を受け取ることができたのです。
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さて、2021年の私たちは、一人一人まったく異なる体験をするかもしれません。この地点に至るまでに、どのように考え、どのように人々と接し、どのように世界と関わってきたのかが、はっきりと目に見える形で現れてくるでしょう。そういった意味では『暴かれる』一年となりそうです。良くも悪くも、私たちの正体が明らかになるのです。
これまでベールに覆われることで安心して生きてきた人にはかなり過酷な年になるでしょうし、逆に、剥ぎ取られることでシンプルに楽に生きられる人もいるでしょう。いずれにせよ、「あなたがあなたらしく生きる」ことに関して、相当なエネルギーを要するのは間違いなさそうです。
個人的にも社会的にも、闘いを避けることはむずかしいかもしれません。日頃穏やかなキャラクターを演じてきた人が、思いがけず内なる怒りが噴き出して「そういえば自分はこんな人間だった!」と思い出すこともあるでしょう。また、社会的には破壊や暴力性を目の当たりにする一年になるでしょう。ですが、それらはよその誰かによって見せつけられたというよりも、私とあなたが本来抱えていた解消すべき問題が外に現れただけなのです。この機会に、目を背けず、言い訳をせずに、しっかりと見つめてみることが大切です。中途半端にしておけば、どんどんと巻き込まれるかもしれません。今年は、逃げ場はないのだと覚悟を決めることが鍵になります。
一見ネガティブな出来事には大いなる恩恵が隠されています。この激しいエネルギーを使って、変えなければならないところに光を差し込みましょう。
2021年が終わる頃には、行けると思わなかった場所へ辿り着いたり、思いもよらぬ美しい光景を眺めることができるかもしれません。
参考文献
レオン・サリラ(2012)『The Holy Grail 講座』 #15. 魔王ルシファー テキスト