2015/9/17
クラブというものに初めて出掛けてから3年数ヶ月が経ちました。それで感じたことなのですが、DJブースは私にとってのタロットの場と同じように思っています。演奏家や役者であれば舞台の上です。私達タロットリーダーは、ほんの小さなスペースでお願いされることがよくあるのですが(毎週金曜日に出ている新橋のブースもすごく可愛いスペースです)タロットクロスを敷いた途端に「神聖な場所」となります。そこはタロットの聖霊からの「ロゴス」を降ろす場ですので、特別なのは当たり前なのです。
タロットの聖霊?こわい〜!とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、タロットの聖霊とは「トータリティー」のことですから全てです。そして受けとる言葉も、アーティストの方が素晴らしい何かを閃いたり、これだと思うものを掴むのと似ているかもしれません。アスリートでも芸術家でもレーサーでも、突き詰めて練習した方は、日常ではない何か特別なものを感じたり受け取ったりすることはあるのではないかと思います。
話を戻しますが、その特別な場であるDJブースに、仲間といえども他人を入れてしまうのはどうしてだろう?と思ったイベントが幾つかありました。或いは、仲間の演奏している最中にノリが高じて勝手に乱入してしまうとか。もしそれが完全に融合しているならば素敵なのですが、不協和のまま終わると立ち入った方にも疑問を持ちますし、そんな失礼なことをされた方にも「プライドはないのかしら?」と思ってしまいます。私なら、タロットクロスのこちら側にドカドカとお客様が来られたら(そんな方はいらっしゃいませんが)怒ります。実際、時々タロットクロスの上に飲み物を何気なく置くお客様がいらっしゃるのですが、此処は置かないでくださいねとお願いしています。
タロットにしても、音楽にしても、他の分野でも、演じる場所は『異世』とこの世の接点です。接点でなければ、やる価値などあまりないように思っています。そして接点にするために、我々は何気ない日常をきちんと過ごすのだと思います。何も聖人君子になるという訳でなく、私でしたら24時間「タロットリーダー」としての意識で生きてゆけるか?ということです。オンとオフもあるとは思いますが、全ては本番の時にタロットクロスの上できちんとロゴスを降ろせるか?ということが要だと思っています。(そしてまだまだ精進しなくてはなりません)
私は神聖さを感じるものが好きです。どんなジャンルでも、どんな表現でも、そこに特別なものが加わらなければ、時代は超えられないと思っています。たとえその時にもてはやされたとしても、たかだか10年くらいで「そんなものもあったねぇ」と懐かしがられるのでは残念ではありませんか。