2019/09/29
回想。
初めてインターネットに繋いだのは1996年の秋で、相手が目の前にいなくてもコミュニケーションできることにすごく驚いた。繋がる時に、ピー、ヒョロロロロ、デンデン♪って鳴る時代です。
ホームページを作っているのは、大学の先生とか学生とかパソコン通信から流れてきた人とか、ほんの僅かな人たちだけ。ごく普通の私たちは、某プロバイダーが設置してくれたいくつかのカテゴリー(Mac、Windows、など)に分けられた掲示板でやり取りするくらいしか楽しみはなかった。
ある日、そのプロバイダーでチャット機能が始まった(たしか、〜温泉というような名前だった)。最初に書き込んだのはスタッフの方と布施英利先生で、そのあとが私。3人でポツポツと書き込んでいた。設定が温泉なので、基本ひとりでお湯に入ってる感じ。
あーいい湯だな。
こんにちは。誰かいますか?
こんにちは。
おおお!!誰かいた。
わー、誰かいらっしゃいますね。
こんにちは!いますよー!
あっ、こんにちはー。
というような、ご挨拶ばかりが延々と続くやりとりが数時間おきに書き込まれていて(1日に数行くらい)次第に人も増えていった。私のその頃の名前がいかぽ(icapo)なのでした。
あの頃のネット上のコミュニケーションのスピードと今のSNSのスピードがあまりにも違うので戸惑ってしまう。
最近はどこを読んでも(話題にする気も起きないくらい馬◯馬◯しい)悪口を目にするのだけど、人間が急速にタチが悪くなってると言うより、すごい勢いでいきなり早回しされてるから、みんなこんなことになっちゃってるのかもしれない。心の中に隠していた酷いものをたまらずドローっと出してしまうような。他の国の方はどうなのかはわからないけれども、少なくとも日本人のだいたいはずっとこんな感じだったし、歳をとっても大人になれず、お◯鹿のままで生きてきたのがついにバレてしまった。だけど、人間の醜さは数千年間さして変わらず。同じような苦しみ、悩みを、ずっと抱えているではあーりませんか。そこから一歩進む、この暗闇からいよいよ脱却することが、どれほどむずかしいか。
話は変わります。
私のiPadは、私のことも、数年間蓄えていたあれこれも、すっかり忘れてしまったようだ。ただのオシャレな板になっている。
もうこうなったらビールでも呑んで寝るっきゃないね。