2015/8/30
私は長い間ある荷物を運んでいました。(のちにそれを必要とする)一人のために運んでいて、それが誰なのかは知らされてないのだけど、とにかく使命感で様々な風景を心に刻んできました。受け渡す相手がわからないのはつらいことです。出会った人に「要る?」と聞くのもつらいことです。私はどんどん投げやりになりましたが、それでも懲りずに聞き続けました。要りません、わかりません、の連続でしたが。
長い月日が経って、私は女の子ではなくなってしまいました。それでも「要る?」を繰り返し、結婚もしましたが、やっぱり誰もそれを必要としなかったのです。私はその度に打ちひしがれて、そのくせ立ち直ってまた運び続けるのでした。
最近なぜだか運んできたものを文字にしなくちゃと思っています。拙かったり粗かったりですが、とにかくアウトプットしたいのです。だからこれからは脈絡なく刻もうと思います。それが「運んできた理由」だからです。けれども、理由の「理由」が私にはわかりません。
とても重かったんだ、大変だったんだ、ということを伝えたいです。小さな子どものように。