2014/10/2 21才の頃、横浜中華街のはずれのステンドグラス屋でバイトをしてた。南門近くのアメリカンハウスの数件隣。アメリカンハウスはカフェバーのハシリのようなところで、カウンターが大きくUの字型になっている真っ白いお店。毎夜おしゃれな人達で賑わっていた。 私が働いていた『45アル…
2015/9/23 今朝、すごく懐かしい方から電話が来たのです。私の22~25才を知ってる人。同じ事務所で一年先輩だった○ちゃんです。「ずっとブログ読んでたよ。こんなこと思ってんだなあとか、こんなことあったんだ~とか思いながら。いつ連絡したらいいか考えてたんだけど、今だと思ったので」「え?今?…
2017/2/3 先日、心の景色の傷が無くなったと書いたのですが、本当に減ってしまったようです。苦い思いやモヤモヤした思いがない分、昭和って面白い時代だったなあと、良いところを思い出せるようになりました。大阪万博のことや、東海道新幹線のことや、テレビ番組のことや。 テレビといえば、ユリ・…
2016/10/7 せっかく足を運ぶのだからと少し勉強しています。音楽のことです。目にしたもの耳にしたもので好きになったものをお気に入りに入れています。そういう訳なので、みなさま訝しがらないでくださいね。 知らない分野を色々探してみるのって20代の初め頃からやってるなあと思い出しました。…
山本耀司さんは「コレクションのチケットは送ってあげますから見にいらっしゃい。時々連絡してください」と仰っていたが、母の話を聞いてそれどころではなくなった。山本さんに一瞬で見抜かれたと思った。私はボタンひとつまともに付けられない。服飾の道に向いてる筈はなかった。というより、そもそも表現したいものなんて…
西麻布から帰ってきた私に対して、母はいつも以上に執拗に詳細を尋ねてきた。仕方なくワイズから届いた茶封筒を見せ、出来事を話し、卒業したら文化服装学院に行きたいのだと話した。疑り深い母がその話を信用する筈はなく、六本木(母にとっては西麻布も六本木も同じ)の洋服屋さんの中年の男に娘が騙されたという、とんで…
怪訝そうな顔をした若い男性は狭く細いビルの階段を駆け上がっていった。この忙しい時に…といった雰囲気だった。 少ししてからそのスタッフが下りて来て「どうぞ、二階の窓際の席でお待ち下さい」と言った。うってかわって、とても丁寧で感じの良い対応だった。細い階段を上った先の空間は、汚れた巨大な段ボールで…
放送作家をしていた数年の間に、私はとても鈍い人間に成り果てました。業界的な言葉遣い、感じ方、態度。バックボーンが大きいということは知らず知らずのうちに人間を変えてしまいます。20代前半なら尚のことです。何処の馬の骨、こんな小娘、という態度をとる人でも、大きな番組名が書かれている正式な名刺を見せれば一…
2015/12/22 きっこと初めて会ったのは渋谷の宮下公園向かいのメトロビルに入っていた住宅供給公社でのバイトで。当時青学生だった赤間ちゃんや、札幌からフラッと来てそのまま住みついているみっちゃんや、青森から来た長谷川君。福岡から来た女の人もいたなあ。そのみんなは分譲担当で私だけ賃貸担当。き…
2014/10/25 『ろーど』は、相鉄線の鶴ヶ峰駅から数分歩いた先の、雑居ビルの二階にある喫茶店だった。中はがらーんと広く、天井も高く、雑に白くペンキを塗ったような殺風景なつくりで、観葉植物がぽつんぽつんと置かれていた。左手奥はカウンターと厨房で、ウエイトレスのお姉さんは綺麗な人だった。サー…