先日の記事で紹介いたしました「若柳宮音筆の会」ですが、その後も参加しております。一流のプロフェッショナルな方々のお話は、ただ聞いているだけでもワクワクし、必死でメモしながら3時間半後には力尽きて帰宅…という「なぜ、ライターでも編集者でもインタビュアーでもない、ましてや若くもない私が…」の自問自答を打ち消すように夢中で通っておりました。が、毎回大人気で即日完売の貴重なチケット、門外漢の私が一枚取ってしまうのはあまりに申し訳なく、今回で終わりにしようと決めました。
竹下口からの道すじも、休憩時にいただける美味しい珈琲も、2階のテラスから見下ろす並木も、すべてが素敵だったあ。そうそう、螺旋階段下の黄色い看板も印象的でした。主催のみなさまやご参加なさっているみなさま、どうもありがとうございました。最後にせっせとメモしたものを数回に分けて書き起こします。誤字脱字、句読点のへんてこさは、素人ゆえとお見逃しください。
2018/4/22 「テープ起こしはできない」メモ
★全文起こす。→インタビュー数が多いので、あとになってから必要になってくることがある。
★全文は起こさない。→最初の仕事に重きを置かないから。
★記憶に残ってない話は、大した話じゃない。
★現場ではずしてしまった時(はずしたな!と思う時)、聞き返したくない。だけど、あとで聞くと意外とダメじゃない。
★聞いてるうちに違う話が出てきて、そこから新しい企画が立ち上がる。→企画の発端になる。
★その時の話を使うのではなく、あとで「あの時の、あの話教えてよ」。
★英語の聞き起こし→英語聞きながら、日本語で起こす→何が表現できてれば良いのか?
★声の感じ(何を写し取りたいのか?)
★外注すると、現場のバイブスは失われてる時がある。あとから足すくらいなら自分でやる。
★バイブス残す場合と、バイブス付け加える場合がある。
★話の順番入れ替えても、本人(インタビューされた側)覚えてないこと多い。
★翻訳論→語順、基本的に替えないのが前提。
★前の残像→次に残る。
★並べ替える。
★そのままで、削る。
★替えるとロジックが必要になってくる?
★”なぜ会いに行ったか?”長めに書く。→追体験。
★知ってる人が知ってること伝えても、あまり意味ない。
★編集者が新しく知ったことを、知っていくプロセス。
★校了する時「今からつくればもっと面白いのにな」と毎回思う。→でもそれで良い(面白い)。
★知らないこと、山のようにある。
★最初、緊張していたが(奇人と思っていたが)笑い声でかかった。→この人がしゃべってる感じを出したい。→「あはははは」連発。それをたくさん(文字にして)載せた。
★パブリックイメージは「孤高のレーベル」→実際は、家電量販店の2F、汚いところ→行って、初めてわかることがある。それを伝えなくてどうする?
★円朝→文字起こしの始まり。
★インタビュー中に、モノマネされたらどうするか?
★樹木希林さんの声、浮かぶように。
★モノマネしてることをどう出すか?→言ってる内容をそっくり出して、似てますね(笑)を付け加えると、モノマネとわかる。
★自分のせりふは、基本あまり起こさない。
★自分の質問は起こさない。
★長いのは、「はあ」とか「ええ」で区切る。
★口癖をあまり多用すると、演者も媒体も、あたま悪そうに見えてしまう。→あたま悪そうに見えない(見せない)ことが大事。
★ex.ナイツの漫才の文字起こし→「面白く起こさなきゃいけないんですか?」「自明である」
★対象に対する愛情をどれだけこめるか?ex. 間を置いてしゃべる時の誠実さ、パッと答えた時の知ってる感、出してあげる。
★より知りたい、より好きになる、感じ。
★●●のインタビュー→キャッキャしてる雰囲気を伝えるのに「めっちゃ、キャッキャしてますね」を、あえてはさむ。
★若いインタビュアーにまかせると、違いわかる。雲泥の差。
★サクラバ姉妹?